結論:まずはフィルター掃除。業者に頼む必要はないことが多い
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| お掃除機能のないエアコン | 2 週間に 1 回を目安に、自分でフィルターを掃除します(パナソニック・ダイキン・環境省)。業者に頼む必要はありません(自分でできる掃除)。 |
| お掃除機能付きエアコン | 使うシーズンの始めと終わりを目安に、フィルターとダストボックスを確認します(パナソニック)。自動で掃除されない部分もあります(お掃除機能付き)。 |
| フィルターはきれいなのに、臭い・カビが見える | 内部(熱交換器・ファン)の汚れの可能性があります。内部を自分で洗うのは故障や発火の原因になるため、専門業者を検討します(臭いの原因と対策)。 |
| フィルターを掃除しても効きが悪い・水漏れがある | 故障や設置の不具合の可能性もあります。先に販売店・メーカーに相談します(暖房が効かない/水漏れ)。 |
| 10 年以上使っている | 掃除で戻るのは汚れによる余分な電力の分だけです。買い替えも考える場合は、今の機種と候補の機種の「期間消費電力量」(カタログや本体の表示)を比べて判断します。 |
1. 資源エネルギー庁の公表値
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、フィルターを月に 1〜2 回掃除した場合、目詰まりしたままの場合と比べて、次の効果があるとしています。
| 項目 | 年間の効果 |
|---|---|
| 電気 | 31.95kWh の省エネ |
| 電気代 | 約 990 円の節約 |
| CO2 | 15.6kg の削減 |
前提:冷房能力 2.2kW のエアコン。電気料金は 31 円/kWh(令和4年7月の目安単価、税込)。冷房期間 3.6 か月・暖房期間 5.5 か月。数値は省エネルギーセンターの実測値にもとづきます。電気料金単価や部屋の条件が違えば、金額も変わります。
同じページでは、設定温度や運転時間の工夫についても公表しています(いずれも 2.2kW のエアコン)。
- 冷房の設定温度を 27℃ から 28℃ に:年間 約 940 円(外気温 31℃、1 日 9 時間使用)
- 暖房の設定温度を 21℃ から 20℃ に:年間 約 1,650 円(外気温 6℃、1 日 9 時間使用)
- 暖房を 1 日 1 時間短く:年間 約 1,260 円(設定温度 20℃)
- 室外機の吹出口に物を置かない(冷暖房の効果が下がるため)
2. 環境省・メーカーの公表値
- 環境省:フィルター掃除(2 週間に 1 回)で、消費電力は冷房時に約 4%、暖房時に約 6% 削減できるとしています。
- パナソニック:同社の機種(CS-F401D2)で、1 年間フィルターを掃除せずに運転した場合、掃除した場合と比べて暖房時の消費電力量が約 25% 増えたという測定例を公表しています。
- ダイキン:10 年以上前のエアコンで、約 3 年分のほこりがたまったフィルターを掃除したところ、約 800 円(1 か月換算)の削減になったという検証結果を公表しています(日中 9 時間の運転で測定し 1 か月あたりに換算、31 円/kWh)。室外機まわりの障害物も片付けた場合は、約 1,720 円(同)でした。
メーカーの数値は、特定の機種・住宅・期間での測定例です。ダイキンは、天候や気温が近い日を選んで比べたもので厳密に同じ条件ではないと説明しています。どのエアコンでも同じ効果が出るわけではありません。
3. 掃除するときの注意
- フィルターの外し方・洗い方は機種によって異なります。取扱説明書で確認し、運転を止めて電源プラグを抜いてから作業します。
- 資源エネルギー庁は、知識のある事業者による内部クリーニングで性能が戻り省エネになる可能性がある一方、十分な知識がないまま内部を洗うと故障の原因になり、悪質な事業者とのトラブルも報告されていると注意しています。
- 市販の洗浄スプレーによる内部洗浄で発火した事故も報告されています(NITE「エアコンの内部洗浄による事故に注意」2020年6月25日、自分でできる掃除)。
業者に頼む場合に確認したいこと(料金・作業範囲・補償など)は、業者の選び方にまとめています。
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